透視のみかた

 EPに使用する透視のViewは通常RAO/LAOをもちいる。CARTOなどのマッピングシステムを用いていないときはカテーテルを動かす際に、透視でカテーテルの動きを確認する。特にカテーテルを進める場合には抵抗がないかどうか、カテーテル先端の動き、シャフトのしなりに注意する。カテーテルに抵抗を感じた場合には、別のViewで確認し、カテーテルを戻し、先端を自由にする。
 一般的にカテーテルの動きがよくわかるViewを用いる。RAO:心臓の長軸方向(心基部/心尖部)、上下方向。LAO:短軸方向(中隔/側壁)
 例:RVaカテーテルを右室心尖部に持っていきたい場合には

  1. 右房内でRAOでカテーテル先端が心尖部を向いていることを確認する。
  2. LAOでカテーテル先端が心尖部に向いていることを確認する(極端に自由壁、中隔側を向いていないこと)。
  3. RAOでカテーテルの動きを確認しながら心臓のシルエットを参考に心尖部まで進める。
  4. 三尖弁輪で抵抗を感じた場合にはLAOを確認し、カテーテル先端が自由壁、中隔即に向いていないことを確認する。
  5. 右室腔内で抵抗を感じた場合にはLAOでカテーテル先端方向を確認する。カテーテル方向に問題がない場合には、肉柱にあたっていることが考えられるので、一旦、カテーテルを引き、先端を自由にしてから、再度進める。可能であれば異なった高さから進めることが望ましい。
  6. 心尖部でカテーテルが若干しなるまで進め、少し引き戻して、カテーテルを留置する。PVCなどの不整脈がでないことを確認して、カテーテルをケーブルに接続する。

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